淡路瓦

2020年2月19日|カテゴリー「早雲愛のブログ
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先日、淡路瓦をお使いのお客様のお家を拝見させていただきました。
築13年ということですが、とっても綺麗ですね!

淡路瓦は、三州瓦、石州瓦に並び、日本三代瓦のひとつとされています。
淡路瓦は“なめ土”と呼ばれる粒子の細かい粘土を使っています。

特徴としては、火に強い、劣化しにくい、防水、防音、遮熱性が高い、、、
などなど色々あります!

特に防音性と遮熱性が高いです。


直接太陽の光を受ける屋根は表面温度が70度以上になってしまうこともあります。
遮熱効果の高い屋根は外部の温度を室内に影響させず、また室内の温度を外に放たないようにしてくれます。

そういったことから、夏は涼しく冬は暖かく、騒音を気にせず生活できるといった利点があります。

あと、塗装が必要な屋根材と違って、瓦は塗装の必要がありません。
割れていたり明らかに壊れている場合は修理やメンテナンスは必要ですが、特に何にもなければ洗いの作業だけで充分です!


デメリットとしては、重量が重い(これは瓦屋根全てに共通して言える事ですが)ことです。
阪神淡路大震災以降、重い屋根は避けられ軽い屋根材が選ばれるようになりました。
現在は釘打ちやカバー工法などの対策が取られてはいますが、昔からの瓦葺きの家は引っ掛けているだけですので揺れると落ちてきてしまいます。

あともう一点、ヒビや割れが起きてしまうことです。
素焼きなので割れてしまう場合があることと、釘打ち工法などは錆びて膨張すると釘穴からヒビが入ってしまうこともあります。

瓦だけでなくどんな屋根材でもメリット、デメリットはあります!
できるだけデメリットに近づけないためにも、定期的な点検やメンテナンスをしていただけたらと思います。
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こちらのお客様の淡路瓦はとても綺麗な状態でした!!

ですが、外壁のコーキングが経年劣化により硬化し、割れが生じていました。
このような症状になるとしっかり施工された建物で室内に雨水が侵入しなくても、外壁の小口から湿気や雨水を吸収し外壁が反り上がるという現象が生じてしまいます。
そのような現象が生じる前に早めの処置が必要になってきますね!